こんばんは。
翡翠(HISUI)と申します。
このページにたどり着いてくださった、あなたへ。
宮城の片隅で、夜の声と石の声を聴き続けている、ひとりの作り手です。
今夜は、どんな一日でしたか。
外の風が少し湿っぽく、新緑の香りを連れてくる季節になりました。
私の小さなアトリエでは、今夜もろうそくの灯りの下で、石たちが静かに息をしています。
一章 ── 翡翠(ヒスイ)と名乗るわけ
翡翠という石を、ご存じでしょうか。
派手ではない、深い緑をたたえた石。
古来、東洋では「願いを編み込む石」と呼ばれ、節目の贈り物として大切にされてきました。
私はこの石に、人生の岐路で何度も静かに支えられてきました。
気高さと優しさが共存していて、強く語ることはないのに、そばに置くだけで心の温度が整っていく。
そんな佇まいに、何度救われたことか。
派手な約束ではなく、深い緑のような物語を、あなたへ届ける者として。
だから、翡翠を、自分の名にしました。
二章 ── 夜のアトリエでしていること
Stone Artistry HISUI は、二つの仕事を編み合わせています。
ひとつは、天然石のブレスレットを、夜の手仕事で紡ぐこと。
ひと粒ひと粒の石と向き合い、配置を考え、声を聴きながら、糸に通していきます。
急ぎません。
ひと晩でひとつしか進まない夜もあります。
それでも、そのゆっくりさを大切にしています。
もうひとつは、タロットと石を編み合わせて、お一人おひとりに「あなただけの物語」をお届けすること。
Noctéline 託宣(ノクテリーヌ たくせん)と名づけたこの占いでは、引かれた一枚から見えてくる風景を、あなたに静かにお渡しします。
タロットも、石も、未来を確定させる道具ではありません。
ただ、あなたが自分の物語をもう一度自分の手に取り戻すための、小さな手がかりです。
三章 ── 四つの物語、四つのシリーズ
Stone Artistry HISUI には、四つのシリーズがあります。
それぞれが、ひとつの章を持つ物語です。
Noctéline〈Pomme Empoisonnée〉── 毒林檎の章
白雪姫が口にした、あの一個の林檎を覚えていらっしゃいますか。
ひと口かじれば、甘さの奥に眠っていた光が目を覚ます。
偽りも、裏切りも、もはや近づけない。
そんな魔性の果実を、ひとつのブレスレットに編み込みました。
カイヤナイトの深い藍、ルビーの誇り、モリオンの静謐。
身につける人を、彼女自身の眼差しの強さへと連れ戻すための、夜の果実です。
Noctéline〈Tiara〉── 魔法のティアラの章
毒林檎と対をなす、光のシリーズです。
心を守り、光の未来へ導く、永遠の冠。
クンツァイトの淡い紫、ローズクォーツの優しい桃、パールの清らかさ。
可憐さと気高さを併せ持つ、ひとりのプリンセスのために。
毒の物語を持つ者だけが、本当の光を知る。
そんな対比を、ティアラに託しています。
Reinélia〈紫の薔薇〉── 誇りの輝石の章
自分の中に潜む嫉妬や不安、毒のような感情さえも、輝石たちが静かに浄化し、美しい強さへと変えてくれる。
そんな祈りを込めたシリーズです。
紫の薔薇は、誇りの花。
気高く咲いて、まわりの風に揺れない。
身につける人を強く守り、誇りを持って前へ進む力を、ひそやかに添えてくれる一本です。
Yunoviel〈Princess〉── 愛と癒しの章
優しく淡いピンクの石たちが奏でる、可憐で気品ある一本です。
ローズクォーツ、ホワイトメノウ、小さなルビー。
プリンセスという名にふさわしい華やかさを持ちながら、その奥にはやわらかな癒しが息づいています。
戦った夜のあとに、自分にそっと「おやすみ」と言ってあげるための、お守りのような石組みです。
四章 ── どなたへ、お届けしたいか
派手な約束を、私はいたしません。
ただ、こんな方の手元へ届いたらと願っています。
- 自分の中にある「強さ」と「美しさ」を、もう一度取り戻したい方
- ロリータ、ヴィジュアル系、ゴシック ── 美しき魔性の世界を愛する方
- 人生の節目に、自分や大切な誰かへの、静かなお守りを探している方
- 派手な言葉よりも、ひとつの物語に寄り添いたい方
医薬品ではありません。
効能をお約束するものでもありません。
ただ、夜にそっと寄り添うお守りとして、選んでいただけたらと思います。
五章 ── 顔を出さないわけ
私は、顔をお見せしません。
これは、神秘性のためでもあり、物語を守るためでもあります。
魔女の物語に、顔は要りません。
必要なのは、手仕事と、紡ぐ言葉と、夜の灯り。
ローブの裾、ろうそくの揺らぎ、ひと粒の石を選ぶ指先。
それだけが、あなたへ届けばいい。
私は、あなたの物語の中の、ひとりの登場人物でいたいのです。
正体を明かしてしまった瞬間に、物語は終わってしまうから。
どうか、夜の魔女のままでいさせてください。
六章 ── これから
このnoteでは、これから少しずつ、お話を綴っていきます。
- シリーズに込めた物語のこと
- タロットと石が交わるときに、何が見えるのか
- 夜のアトリエで、ひと粒の石とどんな対話をしているのか
- 時には、白雪姫や、紫の薔薇や、プリンセスたちの物語のこと
急ぎません。
あなたが夜にふと、ひと息ついてめくれるような、そんなページを増やしていけたらと思います。
結びに
Stone Artistry HISUI は、まだ小さな灯りです。
それでも、ひとつだけ確かなことがあります。
あなたの物語は、あなたのものだということ。
私は、その入口にそっとろうそくを灯すだけ。
──夜の声を聴きながら、お待ちしております。
翡翠(HISUI)